価値相応 危険と疲労に見合う景色。(16日目/マウント・クック)

キーア・ポイントから引き返し、今度はセアリー・ターンズを目指す。

分岐点

ここが2つのコースの分岐点。
写真奥の「セアリー・ターンズ・トラック」へ進んでいく。

マウント・クック周辺地図

  • セアリー・ターンズ・トラック

3日前登った「レッド・ターンズ・トラック」と同じくらい、傾斜がけっこうある道を登っていく。
道はぐねぐねしてるので、地図上よりずっと長い距離を歩くことになる。

花も咲いている。

まだ最初の頃は、それでものどかだった。

それがだんだん、予想以上の厳しさに・・・。

崩れ落ちそう。

こんな道を登っていくのかよ!

なんて言いたくなりそうな道だが、逆にワクワクしたりする。


ゴツゴツした岩を登り切ると、ちらほら残り雪を見かけるようになった。

雪が残ってる。

一昨日雪が降ったのは知ってるが、標高が高いところではまだ溶けてないようだ。


下山してくる人とすれ違った。
挨拶を交わすと、「スノー・フィギュアがなんたらかんたら」と、説明してくれた。

あまり、理解できず・・・。

だが、しばらく登るとその意味が分かった。

雪だるま

雪だるまがいる!

しかも、登っているうちに何体も出会う。

日本だと雪だるまは2段重ねが基本だが、海外では3段重ねが一般的のようだ。


雪だるまに応援され、どんどん「セアリー・ターンズ・トラック」を登っていく。

が・・・、頑張りすぎた。
気温は低いが汗が出て、のどが乾く。

飲み物の消費が早すぎて、このままだと途中で底付いてしまう。

ならば雪を食べよう。

・・・海外行くたびに、雪を食べて水分補給してる気がする。
勢いで雪だるまを食べてしまおうかと思ったが、それは思いとどまった。


標高がけっこう高くなると、雪が道に積もっている。

これ以上は靴も濡れるし難しいかなと思ったころ、セアリー・ターンズに到着した。

この写真の中に4人の観光客がいるが、分かるわけがない。

透明であり、鏡面のように反射するセアリー・ターンズ。

ターンズとは池のことらしい。
ずっと、引き返すという意味だと思っていた。

何人か観光客が集まっていたが、誰もセアリー・ターンズを見ていない。

なぜなら、

マウント・クック!

マウント・クックのそびえる景色が、すばらしいからだ。

  • 評価 難易度:A おすすめ度:A

※評価はあくまでも目安です。
けっこう、危険な道が多いです。
景色はお勧めですが、無理すると次の日筋肉痛になるかもしれません。