教会のミサ クレイジーと言われ続ける私に救いを。(11日目/テカポ)テカポの建造物では、間違いなく一番有名な「善き羊飼いの教会」。 ねんど細工で作るのもいいかと思い、正面、側面、斜めと、資料的な写真を撮りまくる。 でも、さっきから、教会の周りをうろうろして、写真の中に写り込む人がいる。 教会の裏側(湖側)を近くで撮影しようとしたとき、その意地悪な人に話しかけられた。
・・・と、挨拶が成立したから、この人は日本人だ。 話を聞くと、彼はもうすぐ教会で始まるミサのために、周辺警備のボランティアをしているとのことだ。ミサの最中に、教会へ入ったり、窓をのぞき込んだりしないようにするのが仕事らしい。 なんだ、写真撮影の邪魔してた訳じゃないんだ。教会の番人をしているのか。ご苦労様です。
教会の番人の彼は、やたらと英語を直訳したような日本語を話す気がする。普段は英語で対応しているからかな?
観光気分での参加でも、失礼ではないようだ。 今、6時59分。もう始まる!急いで教会へ入る。
よく見渡すと、最前列の席が空いていた。
そして、ありがたいお話を聞かせてもらう。 が、がんばったが・・・全然理解できなかった。
今度は音楽が流れ出し、みんな歌い出す。 おいおいおい・・・この状況でどうすればいいんだ?
となりのおじさんが、歌詞カードをくれた。
みんな歌ってるので、小声でお礼を言う。 たぶん、ギリギリでミサに参加した俺だけ、歌詞カードを受け取れなかったんだな。
なんてありがたき救いの手!おじさま、ありがとう。
だがもちろん、音程はずすし、リズムはずすし、それに加え、発音までもはずすし・・・ 大きな声じゃ歌えんよ。
きよし この夜 星は光り・・・♪ これは音程が分かる!発音はめちゃくちゃだけど。 1曲でも知ってる曲があって良かった。
えぇっと、なんだろう? 隣のおじさんが財布を出したのを見て、寄付と言うことに気づいた。
いや、この人がいなければ、もう二度とミサには参加しないと思っていたかもしれない。 ちなみにこのおじさんは、シンガポールからの観光客。 この旅はもう神がかり的に、困りごとが起こるとすぐ助けてくれる人が現れる。
少し、教会の門番をしている彼の素性も気になったので、いろいろ聞いてみた。 するとどうやら、今日はたまたまボランティアをしているだけで、普段はテカポ中心部にある和食屋で働いているらしい。 明日行ってみよう!
町の中心部へ戻る途中、振り返り、写真を一枚撮る。 時間が変わると、景色も変わって見え、また楽しめる。 あの小さな教会、うちの庭にミニチュアを建てたいくらいに、愛おしく見える。
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