文無しの定め 雪降る山小屋までの道のり。(14日目/マウント・クック)「レッド・ターンズ・トラック」を歩き終えたところで、今日はもう宿に戻って休むことにした。 宿代の高い、4つのベッドがある部屋で寝る。・・・こんなにベッドはいらないよ。
窓の外を見るとよく降っている。 今日はこの雨の中、山小屋に泊まりに行こうと思う。なぜなら俺は文無しだから。 山小屋に泊まるには、事前にハット・パス(山小屋宿泊許可書)を買う必要がある。 どうも昨夜、山に雪が降ったらしく、しっかりした装備がないと行っちゃダメとのことだ。 ならば仕方ないと、泊まる小屋を変える。 ボール・シェルター小屋は、山脈の間に位置し、そこまで標高は高くない。
まずこのコースの入り口に到達する必要がある。村から入り口までは10kmある。 村の東の国道を出て、2つ目の分かれ道を左に入り、ひたすらまっすぐ歩いていく。 間違いなく車を持っている人が行くべきだと思う。 天候が悪くて、景色を楽しむことはできないこんな日は、歩くと長く感じる。 2時間半ほどで「ボール・シェルター・ハット・トラック」の入り口に到着。 なお、写真は後日撮ったものなので雨が降ってないが、実際の状況は以下の通り。 道が・・・水たまりで埋まっている。 しかも雨が、みぞれっぽくなってきた。
雪になってるし! 平坦な道をずっと歩いているから、標高はそんなに高くなってないのになぁ。 おいおい、どんどん積もってきたぞ。 途中、何か看板があるが、雪がくっついて見えない。 「No stop area」・・・ここで止まるな。 そんな内容の看板だった。足場が崩れやすいからだろう。 なんて罠だ。 あわてて道に戻り、先を急ぐ。 視界がすごく悪くなってきた。 右側、なんだろう・・・。背の低い山脈が連なってるのかな? もはや、登山を楽しむとかいうレベルではない。
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