英語力なし 全然成長してないと痛感。(10日目/バークスパス)

朝7時ごろ、目が覚めると、外は小雨が降っていた。

まずい。テントの外に干しておいた洗濯物が、たっぷり水を含んでいる。
着替えがないし、どこか宿泊施設を見つけたら、そこでぬれた洗濯物を乾かしたい。

次の町、バークスパスを目指し、国道へ戻る。


しばらく歩くと、国道脇に羊の看板を発見。

柵を跳び越える羊のモーション

羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、羊が4匹・・・

眠るときに羊を数えるっていうのは世界共通なのか?

たぬ
実践している人はいないと思うけど。

「FEELING SLEEPY?」・・・眠い?
「PULL OVER & REST」・・・これは俺の英語力では訳せないが、休めってことだろう。


国道沿いの芝生の上を2時間ほど歩いていると、後ろから車が芝生の上に乗り上げてきた。
車の後ろに大きな荷台があって、農作業で使いそうな道具をいっぱい積んでいる。

運転しているのは、地元の農家のおじさんと判断。

銃を持ったおじさん
I go halfway... (途中まで乗っていけ。)
えだ:感謝
サンキュー!

と、助手席に乗ると、ライフルが置いてある!

うわっ、猟銃か!?本物の銃は初めて見るな。
この上に座って、バン!っといったら困るので、どけてもらった。

そして車が動き出す。

このおじさん、体格いいけど、猟師なのかな?

えだ:質問
ファット ショット ディス ガン?(この銃で何を撃つの?)

まさかカモを撃ってるのか?

カモ好きとしては、それは許せない・・・こともないけど。

銃を持ったおじさん
Pera pera pera ...

おっ、全然聞き取れない。

とりあえずカモではないようだ。
絵で描いてもらえば分かるのだが、流石に運転中だし無理か・・・て、思ったら車が止まった。

銃を持ったおじさん
To here... (脇道に入るから、ここまでしか乗せられない。)

えっ?早っ!

ちょっと不意をつかれた。
800m位しか進んでない。

いや、たったこれだけの距離でも、人を乗せるために車を止めてくれたんだから、すごいことだ。

えだ:感謝
サンキュー、グッバイ!

車は脇道に入っていく。

いいおじさんだった。
会話が成立してなかったような気もするが。


車を降りてから、ふと気づいた。
あと1日歩けばテカポに着きそうだし、最後は歩いて到着した方が、感動がでかいんじゃないか?
これからは、車に乗らないことにしよう。

もうひとつ車を降りてから気づいたことがある。

水筒がない!

腰のところにくくりつけてたはずだが、車の座席に座ったときに、落ちてしまったんだろう。

まあ、致命的でもないし、いいか。
生活用の水をまだ、2L持ってるし。


お昼過ぎ、雨もやみ、テカポまでの道のりにある最後の町、バークスパスへ到着。

町というのか・・・人口は100人いってない集落。

店はとりあえず1軒はあるようだ。カフェのようだが、看板に「MOTEL DOUBLE $50」と書いてある。
宿泊もできるようだ。しかもダブルベッドで、トイレ・シャワー付きの部屋が50ドルというのは、相場からいってかなり安い。

銃を持ったおじさん
場所が場所だから安いでしょ。

※料金の支払いは出発時だが、一人で泊まるときは30ドルでよかった。たしか。

泊まったのはこの建物じゃなくて、もっと右側の写ってない建物。

これが今日泊まるモーテル(宿)。

ダブルベッドとシングルベッドがあり、3人まで泊まれそう。

そして泊まる部屋。

モーテルの従業員らしき、キーマという女性が部屋の案内をしてくれる。

が・・・

キーマ
Peraperaperamachinegun... 。
えだ:焦り
・・・?・・・?・・・?

速すぎて何言ってるか分からない!

今回出会った人の中で、最速でしゃべり、単語と単語をつなげて話すから、聞き取りはもう無理!

えだ:焦り
ワンス モア プリーズ スローリー。(もう一度ゆっくりお願い。)
キーマ
Peraperaperamachinegun... 。

全然、スピードが落ちていない・・・。

まあ、よく分からずとも、宿泊施設の基本的行動をとれば、問題は起こらないだろう。


そういえば、キーマに部屋まで連れて行ってもらう途中、ちらりと白いかげが見えた。

いい感じに顔を隠した写真。というか撮影に失敗した写真。

  • 次回 MVP動物登場。